WindowsにはSNP(Scalable Networking Pack)と言うネットワークを最適化する機能があります。
SNPとは、通常はパソコン上のCPUで行っているネットワーク処理を、パソコン内のLANカードに制御させてCPUの負荷を下げる機能です。
一見、良さそうな機能なのですが、LANカードのドライバや依存関係でネットワークが不安定になったり、その他のアプリケーションの動作に不具合が出たりする場合があります。
この機能のせいか、VPNに接続されているにも関わらず、XenAppでアプリケーションが立ち上がらないことがありました。
SNPは次の3つの機能で構成されており、1つ以上が機能していると有効化されていると言えます。
・Receive-Side Scaling (RSS)
・TCP Chimney Offload
・Network Direct Memory Access(NetDMA)
状態を確認してみましょう。コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
確認するには次のコマンドを入力します。
netsh int tcp show global
其々の機能を無効化するには次のコマンドを入力します。
・Receive-Side Scaling (RSS) の無効化コマンド
netsh int tcp set global rss=disabled
・TCP Chimney Offload の無効化コマンド
netsh int tcp set global chimney=disabled
・Network Direct Memory Access(NetDMA) の無効化コマンド
netsh int tcp set global netdma=disabled
‘OK’が出ればコマンドの入力は成功。
再度、状態を確認してみましょう。
全てが‘disabled’になったので無効化されました。
次回はチェックサムをオフロードする方法を解説したいと思います。